紗あわせのお仕立ての様子
今回は【紗あわせ】(二重紗とも呼ばれます)
のお仕立ての様子をまとめてみました🪡
↑裁ちの様子
紗あわせは、
柄の裏地に紗の表をあわせることで、
裏地の柄が表から透けるように仕立てる
お仕立てです。
今回は花柄の裏地が透けています🌼
表から透けることを計算に入れて縫い糸を変えたり、あげの量を調整したりと色々な部分で気を配る必要があります
↑ヘラをして綿糸でとじている様子
紗合わせは表から裏地をあえて
透けるようお仕立てするため
単衣着物とも袷着物とも少し異なる
特殊な縫い方をしていきます☺️
ヘラをしたあと表と裏が
ずれてほしくない部分を綿糸で
とじていく工程も特徴のひとつです!
紗合わせのヘラをして
綿糸でとじた後は、糸をはずさずに
そのままは裏地にのみくけつけていきます!
その為、表地にくけ目がでることなく透け感はそのままにお仕立てすることができます✨
↑花柄の裏地にのみくけつけている様子
綿糸でとじたまま仕立てた紗合わせですが、完成するまで綿糸はそのまま!
完成後はじめて綿糸をはずして
納品させて頂きます✨
なので綿糸はコブをせず着物に
残らないよう工夫しています☺️
こちらが完成した紗あわせです!
一見すると単衣のようですが
実際は袷仕立てのため
本来の着る期間は夏着物を着る前の5月末から6月頃までの短い期間のみ!
今は気候の変化などもあるので、流動的に期間を設定しても大丈夫かなと思いますが☺️
何にせよ特別な仕立て方の特別な着物です✨
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