2018 針供養 in 広島護国神社
2月8日、広島護国神社にて、毎年恒例の針供養が行われました。
勝矢和裁と、他社の皆様が合同で、役目を終えた針に感謝を捧げ、技術向上を祈願しました。
針供養とは……
針供養(はりくよう)とは、折れ、曲がり、錆びなどによって、使えなくなった縫い針を供養し、近くの神社に納める行事。
かつて、12月8日と2月8日は事八日と呼ばれていた。12月8日を事納め、2月8日を事始めとよび、事納めには農耕を終え事始めには始めるとされていた。この両日はつつしみをもって過ごす日とされ、この日は針仕事を休むべきと考えられていた。そして使えなくなった針を神社に納める、あるいは豆腐や蒟蒻のように柔らかいものに刺したりすることで供養し、裁縫の上達を祈った。また、かつては土の中に埋めたり、針を刺した豆腐や蒟蒻を川や海に流して供養するという型式で執り行われる地域もあった。
(Wikipediaより引用)
勝矢和裁や、広島市内の他の和裁会社様は、中央公園の「針塚」に針を納めて供養し、護国神社での神事に臨みます。
この日は皆、着物を着て集合するので、参加者の方々の多彩な着物姿を眺められるのも、楽しみの一つです。
1〜3年目の社員は、初々しい袴姿です。
自分で着物の着付けをし、この場に参加する事が出来るのも、毎月の着付け講習と、着装の資格取得の賜物と言えます。
また、自分で仕立てた着物で参加する方も多数おられます。筆者は東証一級の試験で縫った着物を着用しました。
神事は大体、
お祓い→祝詞(のりと)奏上→玉串奉奠→針の言葉→巫女さんの舞→神主さんのお話→針を豆腐に刺して供養
という流れで行われます。(順番は記憶違いあるかもしれません)
生徒(和裁士)代表が針への日頃の感謝と技術向上への誓いを述べる、「針の言葉」がいつも印象的です。
今年は、「針の中には、充分に役目を果たした物もあれば、使い手の技術不足によって損なわれてしまった物もある」という文言が心に残りました。
全ての針に納得いく生涯を過ごしてもらえるよう、これからも大切に扱って行こうと、気持ちを新たにしました。
供養の後は、こちらも勝矢和裁では恒例の、お食事会です。
今年は三井ガーデンホテルにて、ビュッフェランチをいただきました。
好評につき、3年連続で利用させていただいています。
地上25階で広島市街と、瀬戸内の島々を眺めながらのお食事、とても楽しかったです。
お料理も、今年は特別美味しかったです。こちらの目玉はローストビーフ、ビーフシチューで、それらも絶品ですが、
ジャガイモとニョッキのクリーム煮、もち麦のサラダなど、他では食べた事がない、工夫を凝らした料理の数々、しばらく忘れられそうにありません。みんなで「あれが美味しいよ、これが美味しいよ」と勧め合いながら食べました。深井チーフはカレーを激推ししていらっしゃいました。
針供養が終わると、
今年も一区切り、後は桜の頃まで、日々を邁進するのみ……という心持ちがいたします。
とはいえまだまだ!数々の試験と繁忙期を乗り越えねば、春は迎えられません。
次回はそんな試験についてのお話をお届けします。
文:仕立てのコバ